けふここのへに
小6の頃にマンガ百人一首を買ってもらって、
何故か一番気に入ったのがこの歌。
全然時期違いますけどそれは許して(^_^;)
印象深く記憶にあるのは、
濁音が一つもないこと。
そして、「今日」と「京」、
いわゆる掛詞で意味を倍に膨らませていること。
百人一首を一通り意味と歌とを知って、
平安貴族すげえ、と思ったんですよ小6の私は(汗)
(飛鳥時代から鎌倉時代まで歌は取られてますけどね…)
有名な話ですが、この歌を読んだのは伊勢大輔(いせのたいふ)という女性。
そしてこの歌は、奈良からの献上品であった八重桜を受け取る際に
即興で読んだもの。
受け取って歌を読むのは源氏物語でおなじみ紫式部の予定だったのが、
紫式部は「ぜひ彼女に」と伊勢大輔を推薦。
すでに有名人で、なおかつ女房(高位の人に使えた女官)としても先輩である
紫式部の代役、しかも即興。
プレッシャー半端なかっただろうに(汗)
そういう経緯を知ってだかどうだか、
今もって八重桜は私の好きな花トップ3に入っております。
今は時期じゃないからな~。来春か。
この頃は金木犀の香りがどこでもするのは秋らしくていいんだけどね。