その日は必ず来る。
命をもらって生きさせてもらってる以上、
それをどこかへお返しする日ってのが必ずありまして、
そしてその日ってのは、
いつって決まってるものではなくて。
近く、別れをしなければならない人がいます。
生まれた時からかわいがってくれた人でした。
あちこち連れてってくれた人でした。
真剣に叱ってくれた人でした。
見送るのはもっともっと先だと思ってました。
その日は、年内中に来てしまうと言います。
まだまだ話せると思ってたのに。
まだまだ笑ってられると思ったのに。
こちらに残る人間の役目は、
その人が迷わず向こうへ行けるよう
きちんと送り出す事なんでしょう。
事はあまりにも早く進みます。
受け手の都合に関わらず。
受け入れることしかないという覚悟はあります。
でもやはり、
こんなに早いとは思っていなくて、
心の準備が追いつかない、
それだけが唯一の悔いです。
静かに粛々と、受け入れられますよう。
そしてその人に恥じず、私にも必ず来る「その日」まで、
たとえ無我夢中でも生きられますよう。
愛別離苦。
分かっていても、つらい事は、あるものなんですよね。